スウェットは春でも大活躍で、特に３月に入ってからは定番のZIPパーカーが人気です。温暖化の影響もあるかと思いますが、 実際考えてみるとZIPパーカーの使い勝手は、ほぼ一年中あります。冬はインナーアイテムとして、今からの時期は羽織アイテムとして。 夏に入っても、冷房が効いた室内、車内ではちょうどいい加減に快適さを保ってくれます。もちろん感じかたは人それぞれですが、 だからこそ、着たいときに着る服、欲しいときに買う服、 そんな消費者さんも普通に増えてきた気がします。パーカーは年中使えるアイテムですし 半袖Tシャツも年中あっていい！実際ぼくも、半袖Tシャツは年中着てますし、秋冬もインナーとしても大活躍してます。もちろん、洋服なのでTシャツ１枚でも、いい雰囲気がでるような風合いは 大事にしてます！ここ大事なんです。笑いつまでも、変わらない服！ いつでも着れていい感じに心地よく！
自社のスウェットを10年、Tシャツで6年〜7年、実際に自分達で着た服を店内で常時展示して経年変化を目で見ていただけるようにしています。最近ではイベントにも持って行ったりしてます。実際着用した服を展示するようになったきっかけは、お店をOPENした時からのお客様が来店された時でした。2年くらい前に「こんにちは！」と来店いただいた際、お客様が着ていた自社のパーカーを見た瞬間に『なんかいい感じやん』と思わず話しかけました。僕 「そのパーカーむちゃいい感じになってますね。」顧客さん 「そうなんです。これ10年前に買ったやつですよ！」僕 「これ、もう10年経ちますか？」 顧客さん 「そうですよ。色もだいぶ変わりましたけど、ずっと着てます。」なんか味があって、そのお客様の色になった服が新鮮に見えて素敵だったので、僕 「そのパーカー、また今度お借りできませんか？」顧客さん 「いいですよ！洗濯して持ってきます！」 僕 「ありがとうございます！」その後、お借りした服を店頭でいろんなお客さんに見せると反応が凄く良かったので、それから店頭で常時展示することにしました。お借りしたパーカーはお客様にお返しし、僕と相棒の家族が長年着た自社の服を探して店頭へ。人それぞれの着方、お洗濯の仕方で服の表情も変わってきます。ちなみに、相棒が10年着たスウェットは上品で綺麗で味が出ています。僕が10年着たスウェットは、味が有りすぎて困る（笑）くらい、いい雰囲気があります。10年着て上品で綺麗なスウェットのお洗濯の方法は、相棒がブログで書くので参考にしてください！ NAKAJIMA 10年着用 HAYASHI 10年着用
ある日、店舗に常連様がお越しくださいました。そのお客様とは、長年のお付き合いです。服が大好きな方で、毎回ご来店されたときは服の話で盛り上がります。２歳のお孫さんもいらっしゃるおばあちゃんでもあります。その日、30年前に子供に着せていた服と自分で着ていた服を持ってきてくれました。その服は、ぼくが初めて就職してお世話になった子供服ブランドの服でした。 僕 「うぉー、これ〇〇さんの服ですね！むちゃくちゃ生地いいですね！いい感じにやられてますね！」お客様 「これ、うちの娘が30年前に着てた服やねん、しっかりしてるやろ？今でも十分着れるし、雰囲気もええし、そら今の時代はファストファッションも、10年持つ品質になってるけど、生地のやられ方が違うと思うねん。なんかカッコいいやろ？なんでやろな？」 そんな話を聞きながら、ぼくは、ふと自分が小学生のときに着ていた服の事を思い出しました。『うゎ、おれ小学生の時、ずっと〇〇さんの服着てたわ』と、、、今、思えば30年前の日本の子供服メーカーの品質は世界一と言われていた時代で、あの時代の子供服は、とにかく生地が丈夫で良かったんだと思います。もちろん、現代もいい生地はたくさんありますが、作る過程と良さの種類が違うというか、、、もしかしたら、今、自分達がこだわって作ってる商品のルーツは子供の時に着ていた服かもしれないと思いました。まして相棒は、今では希少になっている40年から50年前のアメリカのビンテージに直接触れて仕事をしていたし、綿100％が当たり前の時代で、しっかりと時間と手間を掛けてつくる生地は、丈夫で着心地が良いのが普通だったのかもしれません。そしてお客様にはお買い上げいただき、帰り際に言っていただいた言葉が忘れられません。お客さん 「今日も、ありがとう！ あっそうや、うちの孫、2歳やねんけど洗濯干してるとこから、自分の好きな服取っといでーって言うたら、ここの服しか、とってけぇーへんらしいわ！なんでやろな？ 2歳やで！」僕 「えっほんまですか？ なんかむちゃくちゃ嬉しいですわ！！2歳の子が選んでくれるって！！」
DEVISE FACTORYの店舗部分に、販売する自社の商品以外に、いろいろなディスプレイ（販売していない）があります。それは、自分達がどんな物が好きで、モノづくりに繋がっているか？その背景や意味を伝えたいからです。相棒とぼくの趣味趣向は全く違います。（笑） スニーカー、サーフボード、ポスター、ボクシンググローブ、インディアンジュエリー、オルティガ、ビンテージラグ・・ と二人の好きな物が入り混じってますが、１つだけ共通していることがあります。それは、自分で何十年と実際使ってきた物と、好みのビンテージをディスプレイしていることです。ぼくらのビンテージの定義は、年齢も年齢なので（笑）今から1980年代以上前のものになります。 ビンテージには、昔ながらのしっかりしたモノづくりが何十年たった今でも残っています。現代のモノづくりとは真逆の作り方なので、元の素材自体が全く違いますし、なにより素材に雰囲気があります。40年前のビンテージスニーカーを見て、素材を作るヒントになることもあります。シンプルなのに、存在感があり味もある。それは基本となる素材（生地）を、しっかり時間と手間をかけて作っているからだと思います。古き良きビンテージから学ぶこと、それは「素材はゆっくりと時間をかけてしっかり正直に編んであげれば、良い商品が生まれると言うこと」良い商品とは、「丈夫で雰囲気のあるいいモノづくりができる」 「着用を長年繰り返しても、丈夫で経年変化も楽しめる」「できるだけ捨てなくて、長持ちする服が作れる」などいろいろあります！もちろん、今の時代、物に対する考え方や感じ方は人それぞれですし、便利になってありがたいことも多いですが、 DEVISE FACTORYは、古き良きビンテージからモノづくりを学び、こだわりある良い素材で唯一無二の服を作っていきたいです！
写真のスウェット2着は着用から15年経っています。流石に表面は日焼けや洗濯によって色褪せて、手口や裾のリブは緩んでいます。しかし全体としては崩れず、程良いバランスで年月の経過を表しています。ダメになっていきそうで、そうならない。この感じです。裾口のプリント部分もひび割れつつ、残る。自然な長年の使用による、なりゆきの剥がれ具合は意識して作っている部分です。 首元が広いですね。この時期のXSサイズ(160cm)はレディースサイズとの位置付けで、元の設定から広めの首回りで作っていました。この数年後ユニセックス設定に変えて、メンズサイズの展開も広げていく事になります。現在の定番スウェットと比べると、リブの長さも短めだったり、裾口のプリントの図案も毎回変えていたり、首のリブ巾も細めですね。マイナーチェンジしていった部分です。あらためてそんな事を思い返します。ディバイスのスウェットは糸使いも太めですし、製品の洗い加工も施して、フルタンブラー仕上げしていますので、気にせず着用し、洗濯を繰り返しても問題はありません。その上で自分は、長く気にいった服をキレイ目にもたす為に意識して行っている部分がいくつか有ります。①着用時の腕まくりは程々にする。②洗濯時、ネットに入れる←これはかなり効果アリ③干す時、直射日光は出来るだけ避けて、陰側に吊る様にする。④無理な時はなるべく早めにしまう。⑤干すときの吊るし方は写真のようなハンガー吊り状態は避けます。濡れた状態のニット製品は伸びやすく、水分を含んだ服の自重で下に引っ張られて首元が伸びやすいです。おなかの部分で二つ折り状態で竿にかけて干しています。洗剤は普通です。柔軟剤も使ってはいないです。上記の事を徹底して、、、とまでせずとも、出来る範囲内だけでも効果は出ると思いますので、是非ご参考にしてください！
2019年は、相棒といろんな場所へイベント販売会に行きました。 以前は、卸先さんに商品の説明をするツアー中心でしたが、最近は卸先さんの顧客さんに直接、商品を説明するツアーが多くなりました。毎回、緊張もしますし慣れません。（苦笑） でもイベントに顧客さんが来店されると、ぼくも相棒もしゃべりっぱなし（笑） 気づいたら夕方。いつもそんな感じのイベントでしたが、なにより、卸先さん、顧客さんのいろんな今の声をリアルに聞けたことや、購入して数年着用後の感想を聞かせて頂いたり、これからの制作の為になることが多かったので凄く良かったです。2020年も、どこかに出掛けていきます。ある卸先さんのスタッフさんが、イベント告知の文面で、『１度触ると着たくなる』『１度着ると欲しくなる』『１度買うと違うのほしくなる』 と書いてくれました。（ありがとうございます。）2020年も、↑の期待にもっと応えられるような服を作り続けていきます。安価大量生産、使い捨てが当たり前の時代だからこそ、少しくらいは、丈夫で子供から大人、おじいちゃん、おばあちゃんまで年齢問わず愛用できて素敵に見える服。↑ 目指してます。
新素材のスウェットシャツとスウェットパンツが出来上がりました。無茶苦茶イイ感じです。もちろん旧式の吊り編み機でゆっくり編んでいます。COTTON100%のDF定番の生地とくらべると、レーヨンを混毛することで、やや光沢感がでてキレイめな感じで、ふっくらもちもちの素材感です。着用すると、はじめて体感する着心地。トレーナーのシルエットも従来の定番型より、おそでにゆとりをもたせました。スウェットパンツのデザインは定番ファスナースウェットパンツでシルエットは従来のファスナースウェットパンツよりもやや細めにしました。うまく説明できませんが、スウェットなのにスウェットに見えないんです。どの世代、男女、関係なく品よくカジュアルが楽しめそうです。店頭ではプレゼントする方が多いです。是非店頭で手にとってみてください！
今から１０年程前に、井谷さんと言う筋肉マンがお店に来てくださいました。 見た瞬間に(格闘技してるな)と思いました。笑 でも笑顔で礼儀正しく挨拶をしてくださり 『むちゃ好青年やん』と感じたのもつかの間、初めて会った？って疑うぐらい、以前にどこかでお会いしたことがあるような？気づいたら２時間ぐらい会話したのを覚えています。井谷さんは、とにかく丈夫なモノが好きだと言うこと、それに味があるものが好き、いろいろ話を聞くと、格闘家でした。（やっぱし笑）そのときの会話の中で印象に残っているのが井谷さん『大けがをして選手生命を絶たれたので、今から自分の経験を生かしてトレーニングジムをつくりたいんです！』僕 『そうですか！無茶いいですね！！』井谷さん『はい。ぼく中学三年のとき、体重が３８ｋｇしかなくて強くなりたい一心でトレーニングしたんです。この体をつくり、格闘技もできるようになったんですが練習中に大けがをして』僕はあまりに熱く語る井谷さんを見てなんとも言えない気持ちになったのを覚えています。会話はつづきました。井谷さん 『ぼく、ロッキーの映画でシルベスター・スタローンがスウェット上下でランニングしてる場面みたいに、好みのスウェット上下とかTシャツでトレーニングをしたり教えたりしたいんです！』僕『いいですね、いつか作れたらいいですね！』もちろん、ぼくも映画ロッキーは何回も観たくちです。笑 なのですぐイメージも湧き、ますます話が盛り上がりました。その時お買い上げ頂いたTシャツは今でも着てくださっています。あれから１０年経ち、井谷さんとのコラボTシャツが完成しました！プリント部分の柔道の投げ技の絵は井谷さん自身が書かれました。そんな井谷さん、なんとトレーニング本も出されました。なかなか分かりやすくて興味深い内容です。最近は不安な状況が続いてますが、こんな時のヒントになりそうな内容が書かれているような気がします。これから働き方が変わるかもしれませんし、家にいる時間も増えるかと思います。だからこそ、着ていて気持ちいいリラックスできる服を着てお仕事と筋トレいいと思います！
先日、お店に80歳の女性のお客様が来られました。12年程前から年に数回ご来店されるのですが、いつも、旦那様、お嬢様とご一緒で、来店されたらいつも言っていただくことがございます。『歳をとっても、Tシャツ、スウェットを上品に着たい。』『セーターも大好きでいいけど、毛玉がどうしてもできるから』『着ていて、気持ちいいものを着たい』 『昔は、丈夫でいい服がたくさんあった。』80歳になられても姿勢も綺麗な白髪のおばあちゃま。言われることに説得力があります。決まって選ぶ色はWHITE。TシャツもスウェットもWHITE。たまにグレー。そして店内に飾ってあるKIDSのディスプレイを見て、『これいいですね！可愛い可愛い』と何度も何度も連呼してくださいます。洋服が大好きな人で、今から35年前、娘さんが小学生の時、BEBEの服に、イギリスから輸入したブーツをはかせていたそうです。その時のBEBEのお洋服は、まだタンスにしまっているそうです。改めてそんな話を聞くと、僕たちも長く着れる丈夫で素敵な服を作りたいなと強く思いました！！できるだけ捨てることのない服、親から子へ、兄から、弟、妹に引き継がれる服。構想中ですが、10数年着た服、いい感じに色あせた雰囲気の服を、DFオリジナルの小さいぬいぐるみに変身するプロジェクト。まだまだ未定ですが今から想像だけはしておきます。笑
商品ができあがる最終段階は、染工場さんでの作業になります。名前の通り、染め、洗いの二次加工になります。 その後、乾燥機で整え、キレイに商品をたたみます。 特に、染めは非常に重要な工程になります。 素材にこだわり、商品として最後にいい色に染まれば最高です。 ぼくと相棒はシーズン中、染工場の社長の承諾を得て、早朝から染工場に入り、 作業することがあります。作業といっても、染め上がった商品をタンブラー乾燥機に入れて、おたたみまでする作業なのですが、なかなか大変です。（笑） 特に夏は、、、かなり温度の高い暑さの中で服をたたむ女性のスタッフさんの手際の良さに毎回びっくりします。 服を仕上げるのはこんな暑い場所で、たたむのはこんなに難しいのか！（苦笑） ほんまに大変です。 でも早朝から工場で作業することで大切なことがわかったりします。 それは、その時の服の仕上がりを真っ先に確認できることです。 乾燥機から上がってくる商品を手で触ることで実感できる商品の状態。世の中に商品が出るまでに、まさに最終段階でチェックできるのです。 僕 「今年のスウェットええなー、なんかいつもよりふっくらしてるわ」 相棒 「ほんまですね、リブもイイ感じの締め付けになってます。」とか たまに、工場長さんと長く話すこともあります。 それがなかなか興味深くて面白い話が多いです。 毎年、工場に出入りする物流の変化を実感して、目で見て、手で触っている人のほうが メーカーよりある意味世の中の流れを理解しているような、そんな話が多いです。
先日、お店に男性のお客様が来られました。僕 「お近くからですか？」 お客様 「いや、横浜からで。一度ここには来た事あって、以前に通販も。あと近くに親類がいて」僕 「！！思い出しました！」今から５年程前に、サッカー観戦で近くまで来られた時にお店を見つけてくださり、その時にお買い物して下さった服を着てお店に来てくれました。最高に嬉しい瞬間です。今回はお仕事で大阪に来られたとのことで、空いた時間に来てくださいました。お客さん 「ぼく、ここの服しか着てないです！」 僕 「ほんまですか！嬉しいです！ やっぱり綿本来の良さというか、生地の表情というか、風合いもこだわってるんですけど、」僕 「生地は古い機械でゆっくり編んであげると通気性も良く、実は暖かいのも特徴で、体温からのあたたかさは心地いいんです！」出てしまいました。(苦笑） 嬉しくて、興奮して、思いを熱く一気に伝えてしまいました。（苦苦）いつもの（苦笑）しゃべりだしたら、自分でも「今、何の話してたんやろ？」とわからなくなるぐらいテンションが上がります。（苦笑）相棒には、たまに遠回しに「こだわりを、さりげなく伝えたいですね！」と指摘されてます。（汗）でも、なかなか、さりげなく伝えるのができません。（汗汗）でも、嬉しかったんです！最後、お客様が帰られるときに 「いやー嬉しくて興奮してしまいました。」とご挨拶。すると、お客様が「ぼくも興奮しましたよ！」と言ってくださいました。（爆）そのお客様は、白と水色のスウェットをチョイスされました。ありがとうございました！
近年はお取引先のSHOP様でサンプル紹介イベントの場を設けて頂き、僕たちがそこにお伺いして直接お客様に商品のご説明+販売をさせていただいています。 嬉しいことに、どのお店でもお客様との話は弾み、より詳しく、マニアックな話も聞いて頂き、、むしろ盛り上がり、充実です。時にはインスタライブ等で動画でも喋らせていただいております。 これまでのサンプルの中に、ステンシルの手法でプリントしたパーカーがあります。ステンシルの手法は基本的には簡単にどこでも印字が出来るモノなのですが、出来上がった製品の上に、広範囲の図案を、イイ感じの味を出しつつ、ある程度均一的に、、、等の要求の中、、、中々のハードルの高さになるのです。長年のお付き合いのプリント工場の若旦那と打ち合わせを重ね、まず金型を作成。 大きいです、かなり、、、そこから実作業に入ります。 各個体、すべて同じにならずに、程良い不均一さを。 この程良い不均一感が良いと思います。サンプル作成の裏側の一部ですが、、、こんな様子で作成しております。サンプル紹介イベントの場でお会いした時には又詳しくお話させて下さい。
少し前、あるお客様が来店されました。商品を見ながら、たわいもない話をしていたときに、そのお客様が相棒に「あのベストて、まだあるんですか？」 相棒「ベストってネイティブ柄のベストですか？」お客様が 「そうです！」と言うと、カバンから何やら、取り出しました。カバンから取り出したのは、いい感じにやられたネイティブベストでした。お客様 「このベスト、９年前に購入したんです。長男が着て、長女も着て、次男も着たんですよ。」相棒 「まじですか？いい感じになってますね。」お客様 「そうなんです。実は最後、うちの次男もサイズアウトしたので、知り合いのお子さんに、まだまだ着れるから譲ったんですけど、その知り合いのお子さんも、サイズアウトして、またうちに、このベストを返しに来たんですよ！」相棒 「えーーマジですか？嬉しいですね！！４人が着て、また手元にベストが返ってきたんですか？」お客様 「そうなんです。手元に帰ってきたベストを見て、おもわず今、次男が着れるサイズのベストあるかなと思い今日買いに来たんです！」その時はあいにく対応できるサイズがなかったので、そのお客様は、「じゃ、また来ます」とお店を後にされましたが、、『できるだけ長く、できるだけ捨てることを考えない服を！』と思いながら服を作っているので、ぼくらにとっては嬉しい出来事でした。このネイティブベストは、当時、相棒が本場のオルティガベストの子供用を輸入して販売できないかと考えていくうちに、「自分達で作ろう！」となり、「うちの生地をウラ返し、プリントして後染めしたら面白いかも？」「襟は、ショールカラーにしたらソフトになるかも」と、工夫してできた商品でした。
12月14日,15日で富山県にCLASSIC HARVESTの出張販売会に行ってきました。今回で３回目で、たくさんの方にイベントにお越しいただきました！ 本当にありがとうございました。卸先さんの地元での信用があっての販売会なので、その信用にしっかり応えられるようなイベントにしないといけないと毎回思います。今回のイベントは、卸先様オーナーとぼく達２人。おっさん３人での販売会です。（笑）まる２日間、しゃべりっぱなしでした。（笑）相棒も、いつもながら熱く説明していました。飛ばしすぎたのか？歳なのか？昼を過ぎると相棒の電池が一瞬切れるときがあります。（笑 笑）いつもは冗舌な相棒が、急に言葉が少なくなり滑舌も悪くなり、目も急に小さくなります。（爆）あげくのはてには、ドアに額をぶつけてしまったり。（痛笑）それでも、お客さんから商品に対して頂く嬉しい言葉で疲れも飛んでいったりします。一番うれしいのは、実際に数年着て頂いたお客様の言葉です。「洗濯しまくっても本当に丈夫ですね。」 「この服は兄弟３人で着まわしていたんですよ。」、「着心地がいいです」などです。素材にこだわって本当に良かったと思う瞬間でもあります。 最終日に、１人のダンディなおじいさんが来店されました。年齢は70歳。洋服が好きで「昔はよく、神戸のミスターボンドさんで買い物してた。」と、神戸のミスターボンドさんは、昭和20年代から営業を続けているアメリカントラッドの老舗さんです。びっくりしたのが、ぼくが商品の特徴、こだわりを説明しようとしたら、おじいさんから「この生地はスウェットなのに、なんかいい」「これ１枚着るだけで良く見えそうだ」とか、そのおじいさん、店内を歩きだし、ぼくに商品の説明をされ始めました。（笑笑）思わずぼくは、「ぼく達が言いたい事、ほとんど言ってくれてますが、、、はい。」と返答。「私は、素人だから偉そうなことは言えんけどな、こういう服は今はなくなってしもたなー」と。。。すると、そのおじいさん、初めから決めていたかのように、店内から白のスウェットトレーナーと、白のスウェットパーカーを ササッと選び「これ、ちょうだい」と購入してくれました。帰り際に、「また富山来るの？」 僕「まだ未定ですが、できたら来たいですね。」と答えるとおじいさんは「そのとき、また来るね」と笑って帰って行かれました。ぼくが今までで、接客したお客様で70歳を超えるおじいさんは３人となりました。
生地製作の打ち合わせの為、現場に行ってまいりました。 旧型の編み機 トンプキンです。100年前の機械です。もはやビンテージ、、、 こちらは旧型のフライス編み機です。 現代の編み機に比べると生産性は劣りますが、柔らかくふっくらとした仕上がり、耐久性の良い生地が作れます。DEVISE FACTORYの生地はオリジナルのレシピで、手編感のある天竺、裏毛を作っています。
