少し前、あるお客様が来店されました。
商品を見ながら、たわいもない話をしていたときに、そのお客様が相棒に
「あのベストて、まだあるんですか?」
相棒「ベストってネイティブ柄のベストですか?」
お客様が 「そうです!」と言うと、カバンから何やら、取り出しました。
カバンから取り出したのは、いい感じにやられたネイティブベストでした。
お客様 「このベスト、9年前に購入したんです。長男が着て、長女も着て、次男も着たんですよ。」
相棒 「まじですか?いい感じになってますね。」
お客様 「そうなんです。実は最後、うちの次男もサイズアウトしたので、知り合いのお子さんに、まだまだ着れるから譲ったんですけど、その知り合いのお子さんも、サイズアウトして、またうちに、このベストを返しに来たんですよ!」
相棒 「えーーマジですか?嬉しいですね!!4人が着て、また手元にベストが返ってきたんですか?」
お客様 「そうなんです。手元に帰ってきたベストを見て、おもわず今、次男が着れるサイズのベストあるかなと思い今日買いに来たんです!」
その時はあいにく対応できるサイズがなかったので、そのお客様は、「じゃ、また来ます」とお店を後にされましたが、、
『できるだけ長く、できるだけ捨てることを考えない服を!』と思いながら服を作っているので、ぼくらにとっては嬉しい出来事でした。
このネイティブベストは、当時、相棒が本場のオルティガベストの子供用を輸入して販売できないかと考えていくうちに、「自分達で作ろう!」となり、「うちの生地をウラ返し、プリントして後染めしたら面白いかも?」「襟は、ショールカラーにしたらソフトになるかも」と、工夫してできた商品でした。