

服作りの原点は、かつて世界一の品質と言われた日本の子供服
ディバイスファクトリーは、子供服ブランドで営業をしていた中島と古着バイヤー出身の林の2人により21年間こだわりの服を作り続けているブランドです。
ものづくりの原点はもしかしたら、今からほぼ半世紀前、創業者・中島が6歳の時に着ていた服の影響があったのかもしれません。
その頃、母の姉が子供服屋さんを経営していた縁で日本の子供服をよくプレゼントしてもらい着ていました。
当時日本の子供服の品質は世界一高かったと、後に仕事でお世話になった大先輩にあたる卸先様のオーナーから聞きました。
大量生産前のモノがあまりなかった時代は、1つのモノをつくるのにも、手間暇かけて永く使うことができるクオリティの高いモノが生まれていたそうです。
中島は子供の頃、そんな最高品質の服を着ていたなんて自覚はもちろんなかったのですが、のちに周りの人からも、当時の子供服は無茶苦茶丈夫で永く着れるので、兄弟のいる家庭ではお下がりで着るのは習慣だったと聞いたこともありました。
経年変化が貧相にならず、むしろかっこよく見えて服に味が出る・・そんな日本の子供服からインスピレーションを受け、DEVISE FACTORYは子供服ブランドとしてスタートしました。
今では大人をメインで展開していますが、子供服ブランドとして創業したからこその耐久性・クオリティが今の服作りに反映されています。
ヴィンテージと現代を融合させた服作り
ディバイスファクトリーの服は、1950~60年代のヴィンテージと現代の手法を融合した完全オリジナルレシピで作られています。
元古着のバイヤーである共同創業者・林の経験により、ヴィンテージからは、古着の独特の表面感や擦れ方、色褪せ、糸自体の凸凹加減からくるムラ感など、現代の作りでは無くなった部分を、ムラの有る綿糸の番手、組み合わせを指定し、旧式の編み機で生地を編むことで当時の独特の雰囲気を再現しています。
また、一つのモノを長く使う習慣のあった時代だからこその頑丈さ、補強の厚さなど、現代ではあまり見ない手法も使っています。
ただし、当時のモノを全て再現しようとしている訳ではありません。現代のモノでも、より良いと思うパーツは使用します。
例えば、ファスナーは壊れない信用性や利便性の有る両開タイプを選びます。
生地設定も、ヴィンテージのTシャツ生地は薄めですが、ここはよりしっかりとした手持ち感を出したいので厚めにしています。伸縮具合もより柔らかくして、なおかつ洗えば伸びは戻り、安定した形を保つように。
ヴィンテージのスウェットやパーカーは、伸びは悪く、硬く感じますが、ディバイスファクトリーでは、もっとふっくらした、柔らかな質感を求めました。裏面は起毛させず、ループのままで仕上げる様にしているのも、柔らかさをキープするためです。
このように、当時のモノを完全に再現するといった考えではなく、
昔の良きディテールや風合いを大事にしながら、その時代に寄りすぎず、ニットのような上品さと手編み感を持たせています。
家族の思い出を紡ぎながら、経年変化を楽しめる服
自分の子供に着せたい丈夫な服作りからスタートしたDEVISE FACTORY。
下の写真は、実際に長女から次女、長男の三兄弟が着回し、合計16年間着用したスウェットです。服のお下がりをしながら家族との思い出を紡いでいく温もりの服。
着込むほど身体になじみ、経年変化を楽しみながら自分流に育てることができます。
10年間着用したDFのアイテムギャラリーをこちらからご覧いただけます。
着ていて幸せを感じる、温もりの服を
100年前の旧式吊り編み機で編みたてた生地は、ふんわりと柔らかく、着た瞬間に優しく包み込まれるような着心地です。
子供服からスタートしたDEVISE FACTORYならではの着心地と、素材の質感と色の風合いだけで魅せる、流行に左右されないデザインを提案しています。
また、染める色にもこだわって、古着屋さんやアンティークの輸入雑貨屋さんで色褪せた、くすんだ色の服や小物を見つけて色見本にしています。
後染めなのでポイントは和に寄りすぎない色を選ぶことと、欧州からの素敵に感じる色を探し、良い色と感じたら服、小物、どんなものからでも取り入れています。
DEVISE FACTORYの服は、
- 家族と過ごす毎日、心地良く着れる部屋着として。また、普段着としてそのまま外出にも…
- お出かけ時に、デニムに合わせて格好良く。
- 上質なニットのような風合いで、大切な人との特別な日にも。
Tシャツ・スウェットはカジュアルなイメージですが、私たちが作る服は、手編みセーターのような上品さを融合させているので、老若男女、どんなシチュエーションでも素敵にご着用いただけます。
【商品ページ】
FOUNDERS
大阪生まれ。大手アパレル企業の倉庫管理からキャリアをスタート。その後、子供服ブランドの営業職を経て、2002年にDEVISE FACTORYを創業。オリジナルブランド「DEVISE FACTORY」を展開する。
趣味:ボクシング観戦
大阪生まれ。古着バイヤーとして海外へ買い付けを行う。2002年、DEVISE FACTORY創業に参加。
趣味:カメラ/バイク
★子供服時代は自分の子供たちに手伝ってもらいながら企画・撮影をしていました。