D E V I S E F A C T O R Y
DEVISE FACTORY(ディバイスファクトリー)は、子供服ブランドで営業をしていた中島と古着バイヤー出身の林の2人により、23年間こだわりの服を作り続けているカジュアルブランドです。
自分の子供に着せたい「丈夫で経年変化を楽しめる服」をテーマに、当初は子供服ブランドとしてスタート。
子供たちの成長に合わせて年齢・性別関係なく楽しめる服を届けたいと考え、2017年から大人サイズのTシャツ・スウェットに特化しています。
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思い出を紡いでいく服を届けたい

DEVISE FACTORYは、子供服ブランドとして創業しました。
その原点にあるのは、「丈夫で、経年変化を楽しめる服」 というコンセプト。
兄弟間でお下がりとして着回しながら、家族の思い出を紡いでいけるような温かい服を届けたい。そんな想いでスタートしました。
上の写真は、3兄弟が実際に13年にわたり着用したTシャツです。
かつて大量生産が主流になる前の時代、モノづくりには時間がかかりました。しかし、だからこそ手間を惜しまず、長く使える高品質な服が生まれていたのです。
DEVISE FACTORYでは、そんな時代に作られた約100年前の希少な旧式吊り編み機を使用し、1時間にわずか1mしか編めない非効率な方法で、長年の着用に耐え得る生地を丁寧に作り続けています。
現代の機械なら1時間で約25m編めるところを、あえて時間をかけることで、味わい深く、経年変化が美しい生地に仕上げています。
大人から子供へ、兄弟へと受け継がれる服。
経年変化が貧相にならず、むしろ味わいが増し、かっこよく育っていく。
着るほどに身体になじみ、自分流に育てられる一着を、これからも作り続けていきます。
3姉弟が16年にわたり着用したスウェット
経年変化のサンプルの一覧はこちらから>
子供服ブランド出身ならではの特別な着心地

DEVISE FACTORYの生地は、私たちのこだわり、工場の技術、そして子供の素直な意見をミックスした、完全オリジナルレシピで作られています。
創業当初、構想していた「丈夫な服」が出来上がり、実際に自分の子供にも着てもらっていました。
そんな中、ある日、娘がひと言。
「パパ、この服、硬いし痛い!」
丈夫さばかりを追求し、子供の気持ちを考えていなかったことに気づかされました。
「子供が喜ぶ素材にせな」と、とハッとさせられ、一から見直し。
工場さんと何度も試作を重ね、ようやくたどり着いたのが、「丈夫さ」と「柔らかさ」を両立した着心地でした。
こうして生まれたDFオリジナルレシピは、大人服がメインになった今でも変わりません。
「丈夫で経年変化を楽しめる服」に、
「子供が気に入る柔らかい着心地」を加えたのが、
DEVISE FACTORYのTシャツ・スウェットです。
ヴィンテージと現代を融合させた服作り
DEVISE FACTORYの服は、1950〜60年代のヴィンテージと現代の技法を融合させた、完全オリジナルレシピ で作られています。
元古着バイヤーとして培った経験から、ヴィンテージ特有の表面の風合い、擦れ感、色褪せ、糸のムラ感 を再現するため、綿糸の番手や組み合わせを細かく指定し、旧式の編み機で丁寧に編み上げています。
しかし、私たちが目指しているのは、当時の完全な再現ではありません。現代の手法でより良いと思うパーツは、積極的に取り入れています。
例えば…
• ファスナーは、耐久性と利便性を考え、両開きタイプを採用。
• Tシャツ生地は、当時のヴィンテージよりも厚みを持たせ、しっかりとした手持ち感を重視。
• 伸縮性を改良し、より柔らかく、洗濯後の伸び戻りが良い仕様に。
• スウェットやパーカーは、ヴィンテージの硬さを残さず、ふっくらと柔らかい質感に。
• 裏面の仕上げも、起毛させずループのままにすることで、柔らかさをキープ。
このように、当時のモノを完全に再現するといった考えではなく、昔の良きディテールや風合いを大事にしながら、その時代に寄りすぎないモノづくりをしています。
職人の手で調合する、DFオリジナルカラー
DEVISE FACTORYのカラーは、日本の職人さんが一つひとつ手作業で調合した、こだわりの色合い。
ただの染色ではなく、ヴィンテージの風合いを感じられる”色”そのものをデザインしています。
色のインスピレーションは、古着屋さんやアンティーク雑貨屋さんで見つけた、絶妙に色褪せたアイテムたち。
海外の古い洋服や小物から、時を重ねたからこそ生まれる”くすみ”や”深み”を抽出。
後染め技法を用いながらも、和に寄りすぎず、欧州からも素敵に感じる色を探し、良い色と感じたら服、小物、どんなものからでも取り入れています。
「この色、なんか惹かれる」
そんなふうに感じてもらえる、唯一無二のカラーをお届けします。
プリントも着用とともに育つ

DEVISE FACTORYのプリントは、ただ鮮明に残すものではありません。
職人さんが溶剤を調整し、あえて吸着力を落としたり、水量や染み込み具合、刷る力加減を工夫することで、経年変化に馴染むプリントを実現しています。
一般的には「プリントが落ちない・色褪せない」とされていますが、DEVISE FACTORYでは、不均一の美しさや完全ではない味わいこそが、唯一無二の表情を生むと考えています。
時間とともにプリントも少しずつ変化し、服とともに育っていく。
その風合いは、まるで着る人の歩みを刻んだかのように、温かみを増していきます。
左:未着用品 | 右:11年間着用
11年間着用後、むしろ味が出てきて唯一無二の風合いに。


FOUNDERS
大阪生まれ。大手アパレル企業の倉庫管理からキャリアをスタート。その後、子供服ブランドの営業職を経て、2002年にDEVISE FACTORYを創業。オリジナルブランド「DEVISE FACTORY」を展開する。
趣味:ボクシング観戦
大阪生まれ。古着バイヤーとして海外へ買い付けを行う。2002年、DEVISE FACTORY創業に参加。
趣味:カメラ/バイク
子供服時代は自分の子供たちに手伝ってもらいながら
企画・撮影をしていました。