COLOR STORY

DEVISE FACTORYのこだわりは、素材だけではありません。
色にも、同じだけの時間と想いを注いでいます。

「いい色だ」と感じた瞬間から、記憶を辿り、服や小物、思い出の写真まで遡ることもあります。

そうして見つけた色のイメージを、日本で約20年来のお付き合いのある職人さんと共に、一つひとつ、手で丁寧に調合しています。

このページでは、そんな“想いから生まれた色”の背景をご紹介します。

 

PINK GRAY(ピンクグレー)



PINK GRAYは、約100年前に織られた一枚の着物から着想を得ています。

その着物は祖母から母へと受け継がれ、長い年月の中で、
やさしく色あせていきました。

かつてはピンクだった色は、少しずつグレーがかった色合いへと変化していたのです。


この色の元となる素材は、約1世紀前に生まれたトンプキン編み機で編まれています。

時間をかけ、空気を含むように編まれるその生地は、
色が持つ「経年の表情」をより深く映し出します。
この色は、鮮やかさを表現するものではありません。

時間、記憶、そして色が褪せていくことの美しさを表しています。

そんなPINK GRAYは、ひとつの国や時代だけで完結する色ではありません。

U.Sの編み機 × CHNの職人技 × JPNの染色と文化が融合し、

時間、記憶、そして色が褪せていくことの美しさを表現しています。

そして、経年変化の美しさは日本の「わびさび」の解釈に経て、
ものづくりに反映しています。




D.BLUE(ダークブルー)





今から20年ほど前、今の事務所兼店舗をつくる頃のことです。

海外の洋書をめくりながら、世界中の街角の店や、その土地の空気感を眺めていました。

その中で、ふと目に留まったのが、NYの古い商店のシャッターでした。

長い年月を経た鉄の質感と、少し褪せた深いブルー。

その色合いが妙に印象に残り、

「この色は、いつか形にしたい」

そう想像したいました。

その記憶を頼りに、染色の参考にしたのが、このD.BLUEです。

当時、卸先の大先輩であるオーナーがこの色を見て、

「いい色だね。これはウィリアムズバーグブルーだよ」

と、さらりと色名を教えてくれました。

その方は、こよなくU.Sビンテージを愛し、

若い頃には一人でアメリカへ服の買い付けに行っていた人。

だからこそ、その言葉を聞いた瞬間、

本で見たNYのシャッターの色と、このD.BLUEが、はっきりと繋がったのです。


 

BORDEAUX (ボルドー)


今から52年前の小学校の入学式、

母と手を繋いで写った一枚の写真があります。

そのとき母が着ていた着物の色はあずき色でした。

改めてその写真を見返したとき、着物の色が気になり、

「この色をTシャツに染めたら、きっといい感じになるだろう」と想像しました。

実家に帰り、その着物を見せてもらうと、

写真で見るよりも長い年月でやさしく色あせていて、すごくいい色だったので

その美しい色合いを見本に、このボルドーを作りました。

 

※他のカラーストーリーも追加していきます!お楽しみに!